神奈川の外れにある小さな霊園

お盆の時期になると毎年、祖父を連れて神奈川の霊園に行っていました。

朝、9時くらいに地元を出発し、高速道路を使って目的地へ。

閑静な住宅街の一角にあるちょっとした霊園なのですが、昔からある霊園のようです。

周囲には、梨狩りができる梨畑があったり、田んぼがあったり、古びた個人商店があったりと、非常にのどかな場所です。

主要道路から一本中に入ったところにあるので、車通りも激しくありません。

しかし、私たちがここでお墓参りをしていたことは今でも謎なのです。

祖父の友人だった、ということは聞いていますが、私たちも着いていく意味があったのでしょうか。

そう言ってしまうと親不孝ならぬ祖父不幸になるかもしれませんが、それほどまだ幼かった私たちにはわかりませんでした。

おととし、祖父が亡くなり、私たちは神奈川にある霊園に行かなくなりました。

そういえば以前、祖父と祖母が「なんとかさんのお墓には誰も来ないのかねぇ」といった話をしていました。

私の祖母ももう70後半ですので、身内はすでに亡くなっているか、来れないのかということしか考えられません。

と、なると、祖父の友達は住宅街の一角の霊園で一人さみしくいるわけです。

車がなければいけないような場所にあるので、場所選びは大切なことだと考えさせられました。